
非人非でもいいじゃないの。私たちは、生きてさえすればいいのよ
この夫婦、何か変だぞ?
青空文庫にて読了。酔っ払い、居酒屋での支払いを踏み倒し、しかも家にもろくに帰らずお金も入れない詩人の放蕩夫と、それを支える妻の夫婦の物語。短編なのですぐに読めます。
今の私はこの奥さんと同い年なのですが、同じように達観できるかというとできないわ…。 奥さんの立ち回りすごい。 クズなんだけどなぜか許されてしまう人って居るよね。 でも、働くことで救われる系の話が好きな自分にとっては、奥さん良かったね…という気持ちになるのが不思議。旦那を捨てるという選択肢自体がまずないんだろうなあ。
「人間は完璧でいることはできない、誰しもに何かしらの欠点がある。だからこそ、人を愛することができるのだ。」
最近読み終えた、『高慢と偏見』でも同じようなことを書きたかったんじゃないかなあと思わされた。
今回は、太宰治『ヴィヨンの妻』について書きました。