
「やめる」技術と「始める」技術のセット提案
多くの人が「やめたい」と思う項目への対処法を、4章に分けて43項目紹介しています。本書のタイトルは「やめる」技術ですが、同時に良い習慣を「始める」ことについても言及されているのが好感が持てました。「始める」技術というタイトルでも良いかも。
「ポータルサイトのニュースばかり見ている」という項目では、意外性のある情報に触れるために、「雑誌の読み放題に加入して普段読まないジャンルのものも軽く目を通す」という方法が紹介されています。どれも手軽にできることなので、やってみようという気持ちにさせてくれます。
サラリーマンをしながらも、作家生活10年で42冊もの本を出してきた著者。「自分で限界を決めずに行動を続けていれば、必ずチャンスがやってきて、そして周囲の人たちも応援してくれます」この言葉に説得力があるのは、この本に書かれているような内容を実践してきたからに他ならないんだろう、と思いました。

今回は、美崎 栄一郎著『脱ムダ、損、残念! 今度こそ、やめる技術』(あさ出版)について書きました。