【世界に強がることしかできない少女が、森での共同生活で得たものとは?】佐藤まどか著『世界とキレル』(あすなろ書房)

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アヲノ旗
こんにちは、アヲノ旗です。
今回は、佐藤まどか著『世界とキレル』(あすなろ書房)について書きました。

【世界に強がることしかできない少女が、森での共同生活で得たものとは?】

気が遠くなるような孤独と、無力さを実感していた。そして、こんなときでさえ涙が一滴も出てこない自分を、恨めしく思う。まわりには誰もいないのに、泣かないクセがつきすぎているらしい。泣いたほうがすっきりするかもしれないのに。
(本文 より)

この一文を読んで、今、または、かつてのわたしと一緒だ。
多くの読者は、そう錯覚するのではないでしょうか。

母子家庭の主人公は、ことあるごとに干渉してくる母親にうんざりし、スマートフォンからつながるSNSの世界にどっぷりと浸かっていました。
いわばスマホ依存です。
そんな折、いとこの鏡花ちゃんに誘われて、林間合宿に参加を決めることから物語は始まります。

自分を植物にたとえるなら、まちがいなくあのアーティチョークだろうと舞は思う。…しかも、見た目だけじゃなくて性格までごつごつしているのだから、味の良いアーティチョークより悪いだろう。

舞は、素直になれない自分とは正反対のキラキラして可愛い鏡花ちゃんに劣等感を覚えています。

誰しもにコンプレックスや悩みがあって、それは表面を見ただけでは分からない。
そして、子供だって、意味もなく反抗しているわけではないのです。苦しくて、どうすればいいのか分からない。
だから、その歪みを発散させないといけない。

だからこそ、子供と大人も関係なく、人と触れ合ったり、話し合う必要がある。先入観なしに。
もしかしたら、その悩みはちょっとしたすれ違いや、幻のようなものかもしれないから。

パステルカラーでありながら、どこか影のある、そんな世界観を表すカバー表紙にも目を引かれます。

「誰も理解してくれない」と悩んでいる中高生だけでなく、それを見守る保護者の方にも手にとっていただきたい本です。

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ABOUTこの記事をかいた人

アヲノ旗

メーカーで働いています。今は広島勤務です。

大好きな人と日本⇄海外の超遠距離恋愛になったのをきっかけに、「会えない間、もっと自信を持てる自分になろう!」と思い立ち、このブログを立ち上げました。

2020年秋、自分自身が転勤になったことをきっかけに、自分にはもっと別の道があるんじゃないかな?と模索し始めました。今後どうするかは分からないけれど、自分と向き合う、を積み重ねていきたいと思います。

具体的には、自分が知らないことを自覚(無知の知)して、コンプレックスと向き合っていくブログです。 端的に言うと、大人の学び直しです! 主に、自分で勉強したことや、読んだ本について書いています。

◎今まで合格した資格
  • ITパスポート
  • ウェブデザイン技能検定3級
  • ドイツ語検定準1級
  • 世界遺産検定4級・3級
  • ファイナンシャルプランナー3級
◎パーソナルカラー診断・骨格診断
  • イエベ秋(セミナーにて診断)
  • 骨格ナチュラル(自己診断)
  • 顔タイプエレガント(ORBISアプリ診断)